抜歯前に知っておくべき抜歯後のこと

2018年02月16日 虫歯

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これを知っているか知らないかで抜歯後の痛みの度合いが変わることも!?知っておくべき抜歯後の注意事項をご紹介。抜歯窩の治癒期間や抜歯後の治まらない痛みの原因から対処法まで詳しく解説。

抜歯後の注意事項

当日は飲酒、激しい運動、入浴は避ける
血行を促進させてしまうと出血が止まらなくなる恐れがありますので抜歯後は安静にお過ごしください。

必要以上に口をゆすがない
抜歯窩にできた血のかたまり(血餅)が水で洗い流されてしまうとかさぶたを剥がしてしまったような状態になり、血が止まらなかったりかえって傷の治りが悪くなってしまいますので注意が必要です。
お口の中に血の味が混ざる程度ならば気にしなくて大丈夫です。

歯ブラシを患部に当てない
血餅を歯ブラシで掻き出してしまうと再度出血してきてしまったり治りが悪くなる原因になりますので注意が必要です。(最低3日ほどは我慢)
口腔内は出来るだけ清潔なほうが治りも早いので術部以外の歯はしっかりとブラッシングするようにしてください。

食事は麻酔が切れてからにする
誤って頬や唇噛んでしまっても麻酔が効いていて気付かない恐れがあります。
抜歯してすぐに食事をとると抜歯窩に食物が詰まってしまう恐れがありますので血餅で抜歯窩が塞がったころ(大体麻酔が切れてきたころ)に食事をとるといいです。

再度出血した場合清潔なガーゼを噛んで圧迫止血
清潔なガーゼを口に入れられる大きさに丸めて術部に当てて圧迫します。
手で押してるのは大変なので噛んだ時に術部が圧迫されるくらいの大きさのガーゼを使用すると良いでしょう。30分圧迫しても止まらない場合には担当医へ。

腫れた場合には冷やさない
冷やすことで血流が滞り、かえって腫れがひかなくなってしまったり痛みが増してしまう場合があります。血行不良が内出血の原因にもなりますから長時間冷やすのは避けた方が良いでしょう。

喫煙を控える
抜歯後の腫れや痛みの原因となりますので控えることをオススメします。

 

抜歯後どのくらいで抜歯窩は塞がるの?

外科的侵襲が大きいほど塞がるのにも時間がかかります。大体1か月ほど経過すると抜歯窩は上皮で覆われ気にならない程度の傷になります。さらに半年ほどかけて抜歯窩に骨が再生し塞がっていきます。

抜歯直後の抜歯窩に人工コラーゲン(テルプラグなど)をいれると抜歯窩が塞がるのを早くできますが保険外治療になるため、取り扱っている歯科を事前に調べておくと良いでしょう。

 

治まらない抜歯後の痛みの原因

抜歯後3~4日経過しても「痛みが治まらない」「痛みが増している」といった場合には
ドライソケットになっている可能性があります。

通常、抜歯窩は抜歯後にできた血餅によって塞がれ治癒していきますが、ドライソケットの場合では何らかの理由によって血餅がなくなってしまい骨が露出してしまっている状態ですから、非常に痛みます。かさぶたを剥がしてしまった傷口と同じような状態です。

考えられる理由としては、「うがいのしすぎによって血餅が洗い流されてしまった。」「歯ブラシなどで血餅を掻き出してしまった。」などです。ですから、ドライソケットにならないように、抜歯後の注意事項をしっかり守るようにしてください。

ドライソケットになってしまったときの対処法としては、消毒薬や抗生物質を投与して対処したり露出して汚染している骨を一層切削して出血させ、再び血餅を作る方法がありますので3~4日経過しても抜歯窩が激しく痛むかたは担当医にご相談されてはいかがでうしょうか。

 

まとめ

「ちょっとくらい良いかな」と思って軽視した抜歯後の注意事項は抜歯後思わぬトラブルや痛みの原因につながることがあるので、抜歯後はしっかり注意事項を守って安静にお過ごしください。

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